プエラリアの精神安定効果の理由は?

プエラリアの精神安定効果の理由

女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンがあり、これらのホルモンの働きによって月経サイクルが生まれ、繰り返されています。
エストロゲンとプロゲステロンは月経サイクルによって分泌量が変化します。
この分泌量の変化に合わせて、女性の心と体の状態も変化します。
簡単にいうと、エストロゲンの分泌量が多い時期は心と体は好調で、プロゲステロンの分泌量が多い時期は心と体が不調になります。

更年期を迎えると卵巣機能が低下していき、エストロゲンの分泌量が減ります。
脳の視床下部はエストロゲンを分泌させる指令を出しますが、卵巣機能が低下しているため、指令がたくさん届いてもエストロゲンの分泌量は増えません。
いくら指令を出してもエストロゲンが分泌されないので、脳の視床下部は混乱してしまい、ホルモンバランスが乱れます。
脳の視床下部は自律神経も調整している場所ですので、この場所が混乱すると自律神経のバランスも乱れます。自律神経のバランスが乱れると、心と体に不調が生じます。
具体的には、体のだるさ、めまい、頭痛、動悸、ほてり、不眠、便秘、イライラ、不安感、落ち込み、憂鬱になるなどの症状があります。
このように、エストロゲンの分泌量の低下は、心身を不安定な状態にしてしまう恐れがあるのです。

プエラリアに精神安定効果があるといわれている理由は、プエラリアに含まれる植物性エストロゲンがエストロゲン受容体と結びつくことでエストロゲン作用を促すからです。
エストロゲン作用が活発になると、ホルモンバランスの乱れが整えられ、脳の混乱を落ち着かせます。
脳の混乱が落ち着くと、自律神経のバランスも正常化していきますので、心と体の不調が整います。
これが、プエラリアに精神安定効果があるといわれている理由なのです。
精神安定効果をより高めるためには、プエラリアを飲むだけでなく、同時に心を整える生活習慣を取り入れることも重要です。

プエラリアの精神安定効果を高める生活習慣

精神を安定させるためには、プエラリアを飲むだけでなく、自律神経のバランスに沿った生活を送ることが大切です。
自律神経は交感神経と副交感神経があります。
昼は交感神経を優位にし、夜は副交感神経を優位にすることで心身のバランスは保っていますので、交感神経と副交感神経の切り替えスイッチを上手く押してあげることが大切です。
今回は、自律神経の切り替えスイッチを押す簡単な方法を４つご紹介します。

毎日同じ時間に起床・就寝

起床と就寝は自律神経の切り替えスイッチの絶好のタイミングですので、毎日同じリズムでスイッチを入れることで、自律神経をコントロールする視床下部を安定させます。

起床後は全身を伸ばす

睡眠中は副交感神経（休息・リラックスモード）が優位になっています。
起床後は脳を交感神経（活動・緊張モード）へと切り替える必要があります。
脳を交感神経へとスムーズに切り替えるためには、全身の筋肉をしっかり動かすことが効果的です。

温かい飲み物を飲む

強いストレスを受けたままだと自律神経のバランスが乱れやすく、交感神経から副交感神経へのスイッチが入りづらくなりますので、ホルモンバランスを乱す原因となるストレスを穏やかにする必要があります。
脳のストレスを解消するために最も簡単な方法が温かい飲み物を飲むことです。
温かい飲み物を飲むと心が落ち着きますよね。
脳のストレスには、心を落ち着かせてリラックスすることがとても大切ですので、日頃から温かい飲み物を飲むようにしましょう。

４２℃以下のお風呂に浸かる

お風呂は交感神経から副交感神経への切り替えスイッチには最適のタイミングです。
しかし、４２℃以上の入浴はかえって交感神経が活発になってしまいますので、４２℃以下のお湯に浸かるようにしましょう。

プエラリアを摂るのと同時に自律神経を整える生活習慣を実践して、心の安定を手にいれましょう。