プエラリアによる健康被害

プエラリアによる健康被害

全国の自治体でプエラリアの調査を行ったところ、摂取した方の中に生理不順、アレルギー、不正出血、体調不良などの健康被害を引き起こした方が200名ほどいたそうです。
その状況を重く受け止め、2017年7月厚生労働省はプエラリア・ミリフィカを原材料に含んだ健康食品の注意喚起を行いました。
厚生労働省が行った注意喚起は大きく2つです。

健康被害情報の収集・改善

プエラリア・ミリフィカを原材料に含む「健康食品」を製造・販売等する事業者は、製品の製造管理、消費者に対する情報提供及び健康被害情報の収集の改善を実施すること。

改善しない業者は製品の取り扱い中止

改善が適切に実施されない事業者は、食品の安全性を確保し危害の発生を未然に防止する観点から、製品の取扱いを中止する等の対応をとること。

このように、プエラリアを原材料に含む健康食品を製造・販売する事業者は、消費者に対して製品の安全性に関する情報を提供し、食品の安全性を確保することが指示されました。
厚生労働省はとくに、健康被害情報をきちんと伝えることを促しました。
具体的な指示内容が以下になります。

  • プエラリアは女性ホルモン様物質を含むことにより、生体内に不正出血や月経不順などの影響を及ぼす恐れがあること。
  • 肝障害がある方がプエラリアを摂取すると症状が重篤化する恐れがあること。
  • 妊娠中、授乳中、初経前の方、女性ホルモン作用で症状が悪化する恐れがある子宮体がん、子宮内膜増殖症、乳がん、血栓性静脈炎、肺塞栓症、冠動脈性心疾患、脳卒中等の疾患などがある方、薬を服用している方、体調に異変を感じた際は、速やかに摂取を中止し医師に相談すること。

このように、国はプエラリアを原材料に含む健康食品を製造・販売する事業者に指導を徹底しました。
今後販売されるプエラリア製品はかなり制限された中でつくられたものであるはずです。
それはつまり、品質の良いプエラリア製品しか残らないということでもありますので、私たち消費者は以前よりも安心してプエラリアを摂ることができることになるでしょう。

健康被害を防ぐためには?

プエラリアだけでなく、どの健康食品も摂る量や摂るタイミングを間違えると健康被害を引き起こす可能性があります。
プエラリアはホルモン作用を持つ健康食品なので、一般的な健康食品よりも作用が強いので、摂り方には十分注意しなければなりません。
プエラリアで健康被害を防ぐために大切なことは、主に4つあります。

少量から始める

プエラリアの1日の目安摂取量は400mg以下といわれています。
それ以上の摂取はもちろんNGですし、だからといってプエラリア初心者の方や低体重の方、ホルモンバランスが崩れがちな方がいきなり400mgから始めると、ホルモン作用が強く出てしまい、体調を崩す恐れがあります。
まずは目安摂取量の半分~三分の一程度から始めて、プエラリアの成分が体に慣れてきたら少しずつ量を増やしていくと、副作用のリスクが低くなります。

摂取時期を守る

プエラリアは、女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲンが含まれています。
ですから、エストロゲンの分泌が活発な卵胞期に摂取することで、エストロゲン作用を助け、バストアップ、美肌などの効果が期待できます。
しかし、プロゲステロンの分泌が活発な黄体期に摂取すると、ホルモンバランスが崩れやすくなります。その結果、副作用を引き起こしたり、PMS(生理前症候群)が酷く表れたりする恐れがあります。
プエラリアはエストロゲンの分泌が活発な卵胞期に摂りましょう。

偽物や低品質のものを避ける

プエラリアは別名「ガウクルア」とも呼ばれています。
ガウクルアには、赤、灰、黒、黄、白の5種類あり、ミロエステロールやデオキシミロエステロールなどの強い植物性エストロゲンを含むのは白のガウクルアだけと言われています。
白以外の4種類のガウクルアは全く別の植物なのですが、白以外のガウクルアをプエラリアと謳っている業者も存在します。
白のガウクルア以外は偽物ですので、記載がない場合は販売元に確認しましょう。

何らかの疾患を持っている方は自己判断で摂取しない

過去または現在何らかの疾患や病気を患っている方、妊娠中の方、20歳以下の方などは、自己判断でのプエラリア摂取はおすすめしません。
プエラリアはホルモン作用を持つ健康食品ですので、病気の治療に影響を及ぼしたり、服用している薬によっては効果は半減させてしまったりする恐れもあります。
必ず、かかりつけのお医者さまに相談してから摂取してください。

プエラリアは健康被害の声だけでなく、効果を実感した方の声も数多くあります。
「バストアップした」、「肌がきれいになった」、「PMSが軽くなった」など、プエラリアを継続して摂り続けたことで、効果を実感している方も大勢います。
健康被害を防ぐためには、摂り方を間違えず、自分にとって適切な量を摂ることが大切ですよ。

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