プエラリアと甲状腺の関係性

プエラリアと甲状腺の関係性

甲状腺の病気を患っていたり、甲状腺の機能が弱い方は、プエラリアを摂取してはいけません。

そもそも甲状腺とは、喉ぼとけのすぐ下にある蝶のような形をした器官です。
甲状腺の主な働きは新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンを分泌することにあります。
甲状腺のホルモンの分泌が過剰になって起こる代表的な病気に「バセドウ病」があります。
反対に甲状腺ホルモンの分泌が足りなくなると、むくみやだるさ、無気力などを引き起こす「橋本病」を発症します。
甲状腺ホルモンは分泌量が多くても少なくても機能に異常を起こします。
人の体は正常に甲状腺が機能することで、新陳代謝を繰り返し、健康で快適な生活を送れているのです。

甲状腺の病気の場合、甲状腺機能を抑えたり、または高めたりするホルモン治療などの薬物療法が中心に行われます。
プエラリアは女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲンが含まれていますので、甲状腺の病気を患っている方がプエラリアを服用するとホルモンバランスが崩れて、病気の治療に悪影響を及ぼす恐れがあるのです。
甲状腺の病気治療中の方はもちろん、甲状腺の機能が弱い方も、プエラリアの摂取を控えましょう。

甲状腺機能を正常にするためには?

甲状腺の病気の方や、甲状腺機能が低下している方は、まずは専門の病院で治療を行うことを優先しましょう。
基本的には、お医者さまから処方された薬を服用することが大切ですが、食事も見直すことが大切です。
では、どんなことに気を付ければ良いのでしょうか?

ヨウ素の過剰摂取は控える

甲状腺はヨウ素を栄養として甲状腺ホルモンをつくります。
甲状腺ホルモンの分泌が過剰になるバセドウ病ならまだしも、甲状腺ホルモンの分泌が足りない橋本病の場合、ヨウ素は積極的に摂る栄養素だと思いますよね。
しかし、バセドウ病も橋本病もヨウ素の摂り過ぎは良くありません。
ヨウ素はわかめやひじきなどの海藻類に多く含まれていますので、摂り過ぎには注意しましょう。

腸内環境を整える

甲状腺ホルモンの分泌が低下する理由は体の免疫にもありますので、免疫力を高めることで甲状腺ホルモンの分泌を促します。
人の免疫細胞はその多くが小腸と大腸にありますので、免疫力を高めるには「腸内環境」を整えることが大切です。
腸内環境を整えるためには、納豆やヨーグルトなどの乳酸菌が豊富な発酵食品を摂りましょう。

高タンパク、低脂肪のものを食べる

高タンパクで低脂肪の食べ物は自己免疫疾患の発病を予防するといわれています。
甲状腺の病気も自己免疫疾患ですので、甲状腺の病気を患っている方も高タンパク低脂肪の食べ物を心がけましょう。
高タンパク低脂肪といえば大豆製品ですが、大豆にもプエラリアと同じように植物性エストロゲンが含まれていますので、大豆製品を積極的に摂るのは控えた方がよいでしょう。
鶏肉やヒレ肉、さんま、卵などがおすすめです。

甲状腺の病気は専門の病院で適切な治療を行うことが大切です。
そして、プエラリアだけでなく、ホルモン作用を持つ食べ物は控えるようにしましょう。

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