プエラリアとエクオールの違いは?

プエラリアとエクオールの違い

プエラリアはマメ科クズ属の植物で、そのほとんどが食物繊維とショ糖です。
しかし成分には、プエラリン、ミロエステロール、デオキシミロエステロール、ゲネスチン、ダイゼニンといった、女性ホルモン「エストロゲン」とよく似た構造を持つ植物性エストロゲンが豊富に含まれています。
植物性エストロゲンは女性ホルモンのエストロゲン受容体と結合することによって、エストロゲンとよく似た作用をするエストロゲン様作用を起こします。
そうすることでエストロゲンが持つバストアップや美肌、代謝UP、血流改善などの働きをサポートします。

プエラリアと同じく植物性エストロゲンが含まれた食品が、大豆です。
大豆には「大豆イソフラボン」という成分が含まれています。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと構造が似ていることから、プエラリアと同じく女性ホルモン様作用を持っているといわれています。
プエラリアと同様に、長期的に摂取することでバストアップや美肌、血流改善、更年期障害の緩和などが期待されています。
しかし、近年の研究によって大豆イソフラボンの効果には個人差があるということ明らかになりました。

その要因は、「エクオール」です。
通常、食事から摂った大豆イソフラボンは腸から吸収されます。
この腸から吸収される過程で、「ダイゼイン」という成分のまま吸収される人と、「エクオール」という成分として吸収される人がいることが判ったのです。
結論からいいますと、エクオールとして吸収される方がエストロゲン活性が高くなりますので、より健康効果が高くなります。
では、なぜエクオールとして吸収される人とされない人がいるのでしょうか?

大豆イソフラボンからエクオールへの変換には、腸内フローラが大きく関係しています。
私たち人間の大腸には様々な腸内細菌が棲んでいます。
その中には、大豆イソフラボンをエクオールに変えてくれる「エクオール産生菌」という腸内細菌がいます。
このエクオール産生菌がしっかりと活動している人は、大豆イソフラボンがエクオールとして吸収されるそうです。
2014年に行われた日本疫学会学術大会発表データによると、エクオールをつくれる人の割合は、日本人で50%程度、欧米人では30%程度だったそうです。
日本人の腸内環境は、比較的エクオールをつくりやすいといえます。
日本以外では、中国、韓国、台湾などの大豆をよく食べている地域はエクオールをつくれる人の割合が高かったそうです。

大豆イソフラボンは日本人にとって非常に身近な植物性エストロゲンを含む食品ですが、エクオールをつくれない人はエクオールをつくれる人と比べて、その健康効果は半分程度ということになります。
しかし、プエラリアは違います。
プエラリアは、プエラリン、ミロエステロール、デオキシミロエステロール、ゲネスチン、ダイゼニンなど非常に多くの植物性エストロゲンが含まれています。
植物性エストロゲン・イソフラボンは大豆の40倍も含まれているという研究結果もありますので、エクオールをつくれる、つくれないに関係なく、高い健康効果が期待できます。

エクオールをつくるにはどうすればいい?

とはいっても、大豆は日常の食事の中で摂れますが、日本でプエラリアは健康食品でしか摂ることが出来ません。
食事の中で植物性エストロゲンが摂れるのは大きな利点です。
しかしエクオールをつくれなければ植物性エストロゲンのパワーは半減してしまいます。
では、エクオールをつくるためにはどうすればよいのでしょうか?

大豆イソフラボンからエクオールへの変換には、「エクオール産生菌」という腸内細菌がしっかりと活動していることが大切です。
エクオール産生菌を維持するためには、毎日の食事の中で大豆製品を取り入れることが必要です。
また、腸内細菌のエサとなる根菜類やきのこ類などの食物繊維が豊富なものを摂って腸内環境を改善することも大切です。
腸内環境は毎日の食生活の積み重ねで形成されますので、栄養バランスの整った食生活を継続することが何よりも重要です。
生活習慣とエクオール産生の関係については未だ研究段階で、はっきりしたことはわかっていませんが、腸内環境はストレス、睡眠、運動量などにも影響を受けますので、生活習慣を整えることもエクオール産生菌の定着に影響しているはずです。

食事では大豆製品を積極的に摂って健康食品ではプエラリアを摂ることで、エストロゲン作用を活発にし、自分の理想の体を手に入れましょう。

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