プエラリアとピルの違いは?

プエラリアとピルの違い

プエラリアとピルお互いにホルモンの働きを利用したものではありますが、含有成分や使用目的など様々な違いがあります。
今回は、プエラリアとピルの特色を簡単にご説明します。

プエラリア

プエラリアはマメ科の植物です。
根っこの部分に含まれるイソフラボンやミロエステロールなどの「植物性エストロゲン」が、女性ホルモンの一種であるエストロゲンと同じような働きをすることから、美容目的(バストアップ、美肌、ダイエットなど)や更年期障害の症状改善目的などに使用されています。
主に、プエラリアを含有したサプリメント、ドリンク、ゼリーなどの健康食品や美容クリームなどとして販売されています。
薬ではありませんので、効果の感じ方は人それぞれです。

ピル

ピルは経口避妊薬と呼ばれているように、避妊を目的としてつくられた薬です。
ピルにはエストロゲンとプロゲステロンの両方が含まれていますので、ピルを飲むと卵巣からのホルモン分泌が抑えられ、排卵が起こりません。
排卵が起きなければ妊娠はしないので、正しく服用していれば99.9%の確率で妊娠することはありません。
近年では、避妊目的だけでなく、酷いPMS(月経前症候群)に悩まされている女性がピルを服用するケースも増えてきています。
低用量ピルは、医師の処方箋がないと買えません。本来であれば、産婦人科の医師でなくても処方は可能なのですが、日本の病院の多くは産婦人科医以外で低用量ピルの処方はしていませんので、ピルが欲しい場合は産婦人科医のある病院やクリニックに行きましょう。

プエラリアとピルの併用はNG

プエラリアとピルは、どちらも女性ホルモンに影響するものですので、併用して服用するのはおすすめできません。
ピルはエストロゲンとプロゲステロンを摂ることで月経前後のホルモンバランスを一定に保つように働きますが、プエラリアは植物性エストロゲンを補うことで女性ホルモンのバランスを整えようとします。
ピルには、エストロゲンとプロゲステロンの両方が含まれていますが、プエラリアには植物性エストロゲンしか含まれていません。
つまり、ピルを服用しているときにプエラリアを摂ってしまうと、エストロゲンの分泌過多やホルモンの過剰分泌起きてしまい、逆にホルモンバランスが崩れてしまう恐れがあるのです。
ホルモンバランスが崩れると、PMSが酷くなったり、ピルやプエラリアの持つ副作用が強く出たり、不調を起こしやすくなります。
プエラリアのサプリメントやドリンクは健康食品として販売されていますが、女性ホルモン様物質が含まれているものですので、体への影響が通常の健康食品とは少し異なります。
個人差はあるものの、比較的成分の作用が出やすいので、ピルとの併用は控えましょう。
それでもプエラリアを摂取したいという方は、自己判断で併用するのではなく必ずかかりつけの医師に相談してくださいね。

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