プエラリアと便秘の関係性

プエラリアと便秘の関係性

プエラリアを摂った方の中に「プエラリアを飲んだら便秘になった!」という方がいます。
では、なぜプエラリアを摂ると便秘を引き起こしてしまうのでしょうか。
プエラリアを摂って便秘になる要因は二つ考えられます。

  • ホルモンバランスの乱れ
  • 自律神経の乱れ

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類あります。
エストロゲンは肌をきれいにしたり、体を痩せやすくする働きがあるのですが、一方のプロゲステロンは代謝を低下させたり、皮脂分泌を活発にしたりする働きがあります。
ですから、プロゲステロンの分泌が高まる黄体期は、ニキビや肌荒れ、体のむくみなどが起きやすくなります。
それだけでなく、プロゲステロンは大腸内にある水分の吸収を促してしまうので、大腸の中にある便の水分も奪われて、便は硬くなり、便秘を引き起こしやすくしてしまうのです。
このような理由から、黄体期はただでさえ便秘になりやすいのですが、黄体期にホルモンバランスが崩れるとさらにプロゲステロンの作用が強く出てしまう恐れがあるのです。
プエラリアが便秘を引き起こす要因はここにあります。

プエラリアはエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲンが含まれているので、エストロゲンの分泌が活発になる卵胞期に摂ることでエストロゲン作用を助けます。
その結果、バストアップや美肌、ダイエット効果などが期待できるのですが、プロゲステロンの分泌が活発になる黄体期に植物性エストロゲンを補充してしまうと、かえってホルモンバランスが崩れてしまう恐れがあるのです。
黄体期にホルモンバランスが崩れると、便秘や肌荒れなどの様々な不調を引き起こしてしまいます。
これがプエラリアを摂って便秘になってしまう要因の一つだと考えられます。

そしてもう一つ考えられる要因が、自律神経の乱れです。
女性ホルモンの分泌をコントロールしている脳の視床下部という場所は、自律神経のコントロールもしています。
ですから、女性ホルモンのバランスが崩れると自律神経のバランスにも影響を及ぼしてしまうのです。
胃腸は副交感神経が優位なときに活発に動きますので、自律神経の乱れによって交感神経が優位になると胃腸の活動が滞り、腸のぜん動が低下します。
腸のぜん動運動が低下すると消化活動も低下しますので、便秘や下痢などを引き起こします。
プエラリアは摂る時期を間違えたり、過剰摂取をしたりすると、ホルモンバランスを崩す恐れがあります。
ホルモンバランスが崩れると自律神経も乱れやすくなりますので、便秘のリスクを高めます。これが、プエラリアを摂って便秘になってしまうもう一つの要因だと考えられます。

便秘を予防する生活習慣

プエラリアで便秘を防ぐためには、摂る時期や摂る量を間違えないことが大切です。
そして、日頃から便秘のリスクを下げる習慣を取り入れることも重要です。
便秘になるのは、体に摂り入れる「食べ物」と、摂り入れる「体」のどちらかに問題があるときです。
摂り入れる食べ物に関しては、タンパク質、脂質、糖質、ミネラル、ビタミンなどの栄養バランスの良い食習慣が大切なのですが、摂り入れる体づくりにはちょっとした習慣の積み重ねが大切です。
ここからは、便秘を予防する体づくりのコツをご紹介します。

カフェインレスのホットドリンクを飲む

水分は代謝を高めるだけでなく、便を柔らかくしてくれますので、便秘予防のためには積極的に摂ることが大切です。
しかし、カフェインが含まれるコーヒーや紅茶には、神経を過敏にする作用があります。自律神経で例えるなら交感神経(緊張・活動モード)を増長させてしまうので、便秘予防のためには控えましょう。
また、冷たい飲み物は内臓を冷やして、内臓の機能を低下させてしまうのでNGです。
便秘を防ぐためには、ホルモンバランスを整えるカフェインレスの温かい飲み物を飲みましょう。
カモミールやローズなどのホルモンバランス調整作用に優れたハーブティーがおすすめです。

大豆製品を積極的に摂る

豆腐や納豆などの大豆製品にはビタミンB6とビタミンEが豊富に含まれています。
ビタミンB6は神経伝達物質の代謝に関わっているので、イライラや不安感を和らげ、ホルモンバランスの安定を導きます。
ビタミンEはホルモンのバランスを整えたり、血行を良くしたりする作用がありますので、冷えによる自律神経の乱れ、ホルモンバランスの乱れを予防します。

乳製品を毎日摂る

チーズ、ヨーグルト、牛乳などの乳製品にはカルシウムが豊富に含まれています。
カルシウムは骨や歯を丈夫にする働きが広く知られていますが、神経の興奮を静めて、精神を安定させる作用も持っています。
日頃からストレスを強く感じている方は毎日乳製品を摂りましょう。

38~40度の湯船に浸かる

温かい湯船に浸かると血行が良くなり、心身の緊張がほぐれます。
夜は交感神経から副交感神経へとしっかり切り替えることで質の良い睡眠がとれますので、
入浴中に心身をリラックス状態にすることが大切です。
しかし、40度以上のお湯に浸かるとかえって交感神経が優位になってしまいますので、湯船の温度は38~40度の副交感神経が活発になる温度にしましょう。

快適な睡眠環境をつくる

一日の心身の疲れをとる睡眠は自律神経やホルモンのバランスを正常に働かせるための重要な役割があります。
睡眠は量より質です。どんなに長時間睡眠時間を確保できても、浅い睡眠では心身の回復は上手くできません。
質の良い睡眠をとるためには、快適な睡眠環境をつくることが大切です。
快適な睡眠環境をつくるポイントは2つです。

1時間前には部屋の明かりを消す
明かりは交感神経を刺激しますので、眠る1時間前には部屋の照明を消すか、間接照明に切り替えましょう。
汗の吸収が良いパジャマを選ぶ
眠っている間はコップ一杯程度の汗をかいていますので、吸収の悪い素材のパジャマで眠ると肌がべたつき、寝心地が悪くなります。
パジャマは吸収の良いコットンやシルク素材のものを選びましょう。

このように、生活の中にちょっとした工夫を入れることで便秘を予防することができます。
女性は男性よりも筋肉量が少なかったり、女性ホルモンの影響があったりして便秘になりやすい体質なので、プエラリアを正しく摂るだけでなく、便秘を予防する生活習慣を取り入れることも大切ですよ。

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