プエラリアで性欲は弱まるって本当？
私たちの性欲を司っているのはテストステロンというホルモンです。
テストステロンとは男性ホルモンの一種で、男性の場合９５％が睾丸の精巣で、残りの５％が副腎で作られています。
男性ホルモンなら女性には存在しないのではと思われる方もいるかもしれませんが、女性にもテストステロンは存在します。
ホルモンの量でいうと男性の５～１０％程度しか含まれていませんが、女性の場合は副腎や卵巣でテストステロンが作られています。
テストステロンは性欲を高める役割を担っていますので、一般的に女性よりも男性の方が性的な欲求が強い傾向にある理由は、単純にテストステロンの分泌量が多いからともいえます。
テストステロンの分泌が高いと性欲は高まりますが、反対にテストステロンの分泌が低下すると、性欲の低下に繋がります。
プエラリアで性欲が弱まるといわれている理由はここにあります。
プエラリアは女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲンが含まれています。植物性エストロゲンを補うことでエストロゲン作用をサポートして、女性らしさを高めます。
このことから、プエラリアを摂取すれば女性ホルモンが活動的になり、テストステロンの働きが抑えられると考えられています。
テストステロンの働きが抑えられると性欲の減退に繋がりますので、プエラリアを飲むと性欲が弱まるといわれているのです。
しかし、プエラリアを飲んで性欲が弱まることを裏付ける信憑性のあるデータは、現段階ではありません。
プエラリアを飲んで性欲が弱まったという方は、プエラリアを摂って体調不良になった可能性があります。
プエラリアは過剰摂取したり、摂取時期を間違えると、副作用を引き起こします。
副作用には、頭痛、吐き気、めまいなどがありますので、そのせいで気力や体力が低下したことを性欲が弱まったと解釈したとも考えられます。
性欲を抑えるためには？
では、性欲を抑えるためにはどうすればよいのでしょうか？
男性の性欲は２０歳前後、女性の性欲は４０歳前後がピークといわれています。
女性は男性が性欲の衰えを感じ始める頃に性欲のピークが訪れますので、このピークの差で悩まれている夫婦や恋人も少なくありません。
性欲を抑えるためには、心の充足感を高めることが重要です。
一般的に、男性よりも女性の方が、相手と過ごした時間や気持ちの繋がりを重視したセックスを望みます。
つまり、幸福感や喜びを感じて、女性は欲求を満たすのです。
性欲も欲求の一つです。欲求を満たすためには、欲求を上回る幸福感を抱くことが、欲求、つまり性欲を抑えることにも繋がります。
そこで重要な働きを持つのが伝達物質「セロトニン」です。
セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれており、分泌が高まると幸福感が高まり、心を満たしてくれます。
さらに、セロトニンには、快感を司るドーパミンによる衝動的な欲求を抑制する働きもありますので、性欲を抑えるためには欠かせないホルモンです。
セロトニンの分泌を増やす方法はとても簡単です。
朝日を浴びたり、よく噛んで食事をしたり、軽い運動をしたり、声を上げて笑ったりすることでセロトニンの分泌が促されます。
セロトニンの分泌が高まると、欲求よりも幸福感が強くなり、結果的に性欲も弱まります。
性欲を抑えたい方は、セロトニンの分泌を高める生活を心がけてみてはいかがでしょうか？