プエラリアと相乗効果のある成分
プエラリアは、プエラリン、ダイジン、ゲニスチン、ダイゼイン、ゲニステインなど、非常に多くの植物性エストロゲンが含まれています。
その量は、同じ植物性エストロゲンが含まれる大豆の４０倍ともいわれています。
強いホルモン作用を持っているので、継続的に摂ることで、エストロゲンが持つバストアップや美肌、ダイエット、ＰＭＳの緩和など、様々な効果が期待されています。
しかし、そんなプエラリアにも難点があります。
それは含有されている栄養素です。
プエラリアは多くの植物性エストロゲンが含まれている植物ではあるのですが、その栄養素はほとんどがショ糖と食物繊維なので、栄養価としては高いとはいえません。
ですから、それぞれの目的を叶えるためには、ビタミン、ミネラル、たんぱく質、炭水化物といった栄養素をプエラリアと一緒に摂ることが大切です。
では、具体的にはどんな成分を一緒に摂れば良いのでしょうか？
ここからはプエラリアを摂る目的別に効果的な成分をご紹介します！
バストアップには「タンパク質」
タンパク質は女性ホルモンの分泌を促すだけでなく、バストを支える大胸筋をつくる材料でもあります。
おすすめの食べ物はとり肉です。
とり肉にはアミノ酸とコラーゲンが豊富に含まれています。
アミノ酸は体内で合成できる非必須アミノ酸と体内では合成できない必須アミノ酸があるのですが、とり肉には体の中で合成することの出来ない必須アミノ酸が多く含まれていますので、タンパク質の合成にも効果的です。
そして、とり肉に含まれているコラーゲンは、乳腺と脂肪、大胸筋を繋いでくれているクーパーじん帯の材料でもありますので、バストアップを目指す方は意識して摂りましょう。
美肌には「ビタミンＢ群」
ビタミンＢ１には健やかな皮膚を維持する働きがあり、ビタミンＢ２には皮膚の新陳代謝を促す働きがあります。
これらを総称したビタミンＢ群は単体でも優れた働きを持っているのですが、皮膚や髪をつくっているタンパク質の代謝をサポートする働きもあります。
おすすめの食べ物はきのこです。
きのこには美肌をつくるビタミンＢ群が豊富に含まれているだけでなく、むくみの解消に効果的なカリウムの吸収を助けてくれるビタミンＤも豊富に含まれています。
体のむくみが解消されるとデトックス作用のおかげで、肌もキレイになります。
美髪には「亜鉛」
髪の毛の主成分はタンパク質ですので、健康な髪の毛のためにはタンパク質を摂ることが大切ですが、ハリやツヤのあるキレイな髪の毛をつくるためには亜鉛が重要です。
というのも、髪の毛は約２０種類のアミノ酸で形成された「ケラチン」で出来ています。
ケラチンを作るためには亜鉛が欠かせないので、ツヤのあるキレイな髪の毛を目指すなら亜鉛を摂りましょう。
また、亜鉛が不足すると、抜け毛や薄毛を引き起こすリスクを高めますので、薄毛予防のためにも亜鉛がおすすめです。
おすすめの食べ物は、貝類です。
貝類は亜鉛だけでなく、ビタミンやミネラルなど美しい髪の毛に必要な栄養素がバランス良く揃っています。
ＰＭＳ緩和には「ビタミンＢ６」
ＰＭＳはホルモンバランスが崩れることで起きますが、それだけでなく、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が減少してセロトニンの分泌が減少することも関係しています。
セロトニンは、鎮痛作用や精神安定作用があることから別名「幸せホルモン」とも呼ばれている、トリプトファンから作られる脳内神経伝達物質です。
このセロトニンの分泌が高いとＰＭＳの緩和にも良いといわれています。
セロトニンをつくるには、ビタミンＢ６が必要です。
主成分はトリプトファンなのですが、摂取したトリプトファンからセロトニンを作るために必要なのがビタミンＢ６なのです。
おすすめの食べ物はバナナです。バナナにはビタミンＢ６だけでなく、トリプトファンも含まれていますので、ＰＭＳの緩和には最適です。
更年期症状の緩和には「ビタミンＣ」
ビタミンＣは、コラーゲンの生成を助けたり、メラニン色素の沈着を防いだりと、美肌に良い栄養素として有名です。
しかし、ビタミンＣは美肌に良いだけではありません。
ビタミンＣは副腎に多く存在する栄養素で、ストレスやイライラを抑える働きもあるのです。
更年期障害は不安感やイライラが強くなるので、憂鬱な気持ちを和らげるにはビタミンＣが大切です。
おすすめの食べ物はカラーピーマンです。
赤や黄色のカラーピーマンには豊富なビタミンＣが含まれています。生食でも加熱調理でも美味しく食べられますので、ビタミンＣ補給に最適です。
ビタミンＣは体内に貯めておくことができない水溶性ビタミンなので、毎日摂りましょう。
このように、プエラリアだけでなく目的別に効果的な栄養成分を摂ることで、より高い効果実感が期待できますよ。