プエラリアがほうれい線対策に効果的な理由
ほうれい線は肌老化現象の一つで、小鼻の両側から口元に沿って伸びるシワです。
ひとえにほうれい線といっても、皮膚の表皮に浅く一本の線のように見えるほうれい線と、皮膚の真皮が衰えることで生じる深いほうれい線の２種類に分けられます。
浅いほうれい線は、加齢よりも肌の乾燥や血流不良によって老廃物が溜まることが要因となります。
深いほうれい線は、加齢により肌内部のコラーゲンやエラスチンなどの潤い成分が減少し、ハリや弾力を失って顔の皮膚全体が垂れ下がってしまうことが要因となります。
一度出来てしまったほうれい線を消すのは困難ですが、シワの進行を抑制し、薄くすることはできます。
肌老化を防ぐために重要な鍵を担っているのが、女性ホルモンの「エストロゲン」です。
女性ホルモンのエストロゲンは、女性らしい丸みを帯びた体をつくったり、健康な髪の毛や骨を維持したりする作用がありますが、その一つに「肌の潤いを保つ作用」があります。
というのも、エストロゲンはふっくらとハリとツヤのある肌には欠かせないコラーゲンやエラスチン、保湿成分であるヒアルロン酸の合成を促す作用があるのです。
ですから、エストロゲンが減少するとコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の合成が滞り、肌のハリや弾力、ツヤなどが低下して、シワやたるみを引き起こすのです。
プエラリアがほうれい線対策に効果的だといわれている理由はここにあります。
プエラリアには女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ植物性エストロゲンが含まれていますので、体内のエストロゲン受容体と結合してエストロゲン作用をサポートします。
エストロゲン作用が促されることで、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の合成がスムーズになり、シワやほうれい線を防ぐ手助けをします。
これが、プエラリアがほうれい線対策に効果的だといわれている理由です。
ほうれい線対策に大事なこと
ほうれい線対策には、プエラリアを摂ってエストロゲン作用を促すだけでなく、肌の健康を保つ栄養バランスの取れた食事や質のよい睡眠も大切です。
ここからは、食事、睡眠、運動の観点から、ほうれい線対策に大事なことをご紹介します。
ほうれい線対策の食事
肌の潤いを保つためには、女性ホルモンや成長ホルモンなどのホルモンをつくる栄養素を摂ることが大切です。
ホルモンの材料となる栄養素は、たんぱく質と脂質です。
体型が気になる方は控えてしまいがちですが、ホルモンをつくるためには食事からしっかりと栄養を摂取しなければなりません。
とくにタンパク質は筋肉の栄養となりますので、積極的に摂らないと筋肉量が落ちてしまい、ホルモンがつくられなくなります。
たんぱく質は、白身魚や鶏肉など脂身の少ないものを選ぶようにして、脂質は動物性脂質ではなく、細胞膜や性ホルモンの生成に重要なオメガ３を摂るようにしましょう。
ほうれい線対策の睡眠
体の成長に欠かせない「成長ホルモン」ですが、体の成長だけでなく、疲労回復、脂肪燃焼、肌細胞の再生・修復など、人の健康を維持するために様々な役割を担っています。
成長ホルモンは、質の良い睡眠時に大量に分泌されることがわかっています。
そのため、浅い睡眠、短い睡眠、寝つきが悪いなどの質の悪い睡眠では、成長ホルモンは十分に分泌されません。
質の良い睡眠をとるためには、就寝の１時間前には電子機器の使用を控えたり、間接照明に切り替えるなどして、心身がリラックスした状態にしておきましょう。
ほうれい線対策の運動
運動はホルモンバランスを整えるために、非常に効果的です。
継続するためには、無理のない程度の有酸素運動を普段の生活の中に摂り入れることがおすすめです。
有酸素運動の中でもヨガやストレッチは全身を伸ばし、姿勢を正します。
姿勢が悪くなると骨盤に歪みが生じます。骨盤が歪むと、子宮を圧迫したり、子宮周囲のリンパを圧迫したりして、血流が悪くなります。血流が悪くなると、老廃物がたまってホルモンの分泌にも影響を及ぼしますので、骨盤の歪みが気になる方はヨガやストレッチがおすすめです。
同じ有酸素運動のウォーキングと水泳は下半身の血流が悪く、体が冷えやすい方におすすめです。
体が冷えると自律神経のバランスが乱れ、女性ホルモンのバランスの乱れも引き起こしますので、下半身の筋肉をしっかりと使うウォーキングや水泳で血流を促しましょう。
このように、プエラリアを摂るだけでなく、食事・睡眠・運動を見直すことで、より肌の健康を促します。
ほうれい線が気になる方は、プエラリア＋健やかな肌を保つ生活を摂り入れて、ハリと弾力のある肌を目指しましょう。